ほがらか文庫

ひとりよがりの読書記録

ほがらか文庫

ほがらか文庫052:「赤毛のアン」モンゴメリ著

「赤毛のアン」と言えば、高校生のときに親しくしていた先輩(男子)が帰り道に、 「僕は“赤毛のアン”のような女の子が好きだ!」と言っていたのを思いだす。 当時、“赤毛のアンのような女の子”のイメージがひとつも浮かばなかった私は、 「ふ〜ん、そうなん…

ほがらか文庫051:「まちの本屋」田口幹人著

まさか半年前に読んだ本の舞台を訪ねることになるとは思いもよらなかった。 ディーラーの営業さんから詐欺のような電話を受けてから数ヶ月。いつだか車屋さんで書いていた東北旅行プレゼント企画に本当に当選していた。まったく詐欺ではなく、1泊2食の温泉…

ほがらか文庫050:「竜馬がゆく(四)」司馬遼太郎著

先日会った中学生。 歴史が苦手と言うものだから、 「私もそうだったけれど、今のあり様を理解するためには歴史を知らないとわからないよ」 なんて熱く語ってしまった。 どれほど伝わっただろうか。 事実、私はあらゆる授業の選択において、歴史を避けてきた…

ほがらか文庫049:「蝶が飛ぶ 葉っぱが飛ぶ」河井寛次郎著

夏から秋へ 季節の変わり目の楽しみは衣替え。 半年ほど仕事もせず、ラフな格好をしていたので、少し気持ちを引き締めてキチンと装いたいと思っている。 そんな考えから、用もあって、先日オーダーメイドのスーツを注文してきた。 私の体に合わせた寸法のジ…

ほがらか文庫048:「おらおらでひとりいぐも」若竹千佐子著

国語というのは、自分の気持ちや考えを言葉にする力をつけるための教科なのかもしれない。 と、作文や読書に勤しむ夏休みの子どもたちに接して思った。 「言葉にできたときにはその問題は解決している」とどこかに誰かが書いていたことを思い出す。 作文に悪…

ほがらか文庫047:「読んでいない本について堂々と語る方法」ピエール・バイヤール著

ひとりひとりの人生の小さな物語を大切にしたい。 日本人がなぜハワイが好きな人が多いのか。 それは、あのビーチへの憧れだけではない。 多くの日本人がハワイへ行って、幸せなひと時を過ごしたからだ。 世界中で様々な踊りがある中で、日本でフラダンスを…

ほがらか文庫046:「人体 5億年の記憶」布施英利著

昨夜の酔いが残っていて、めずらしく朝食のご飯を抜いて今。 ちょっと小腹が空いてきたところで。 さて、ご飯を食べるか、文章を綴るか。 食べてから書いた方が良いのか、 空腹を抱えたままの方が良いのか。 そんな問答が私の中で展開されている。 「私の中…

ほがらか文庫045:「勉強の哲学」千葉雅也著

P.117「言語とは傷跡です。(中略)勉強とは、新たに言葉に出会い直すことで、その「言語の痛気持ち良さ」をまた反復することなのです。」 個人的に痛気持ちいいのは大好物w でも、まさか言語が傷跡だったとは! 私たちは、私は傷だらけ。 そう考えると、こ…

ほがらか文庫044:「日本人はどう住まうべきか?」養老孟司・隈研吾著

京王線の高尾山口駅が新しくなってしばらくが経ちましたが、これが隈研吾さんの設計なんですね。 そうと知る前も知った後も、私はそこに足を運んでしばしその建築物を見ています。 たいてい屋根というのは上から下への流れをもって作られるところを、ここの…

ほがらか文庫043:「あてなよる 大原千鶴の簡単・絶品おつまみ帖」

私の読書は始めから終わりまでの文字すべてを読んで、読了としています。 でも、「いつまでも読み終わらない本」があります。 それがこのお料理本です。 NHKのBSプレミアムで不定期に放送される「あてなよる」。 http://www4.nhk.or.jp/atenayoru/ そこで繰…

ほがらか文庫042:詩人 谷川俊太郎さんに会う

かの有名な詩人の姿を感じたくて、私はその時を待った。 2017年6月某日 立川。 会場に早めに着いたものの、全席自由席の開場待ちの列はできていなく、様子を見ながら、しれっと会場入口に近いロビーのソファに腰かける。 いつ椅子取りゲームの戦いが始まるの…

ほがらか文庫041:歌人 東直子さんに会う

新しい月を迎える前に、この月のできごとなりを振り返ってみる。 そうだ!今月は谷川俊太郎さんと東直子さんに会ってきたんだ! もう、その残像が歩いてきた道のだいぶ後ろにあって見えるか見えないか、そんな記憶になっている。 でも、色あせずに息づいてい…

ほがらか文庫040:「まだまだ知らない夢の本屋ガイド」

あまり小説の類いを読まない私に、想像力の価値を教えてくれた一冊です。 図書館の貸出カウンターに寄るとき、 ふと横目で新着図書コーナーを見るのは本好きには欠かせない情報収集の一瞬。 まさかのフィクションとは知らず、タイトルと目次に惹かれてお持ち…

ほがらか文庫039 : 「最高の結果を引き出す質問力」茂木健一郎著

この本を読んで、どう私が変わったのか。 誰かに伝えるかどうかは関係なく、 「思っていること、感じていることのなるべく多くを正直に言葉にして自覚しようと試みる」ように変わりました。 この本の中で、そう書かれているわけではありません。 先月読み終…

ほがらか文庫038:「〔完全版〕佐伯チズ式 美肌バイブル」佐伯チズ著

年末年始にゆっくりお休みをいただいたので、なんとなくお肌のお手入れを念入りにしてみようと思ったんです。 それで久しぶりに”佐伯式ローションパック”を朝晩の洗顔後に施していたら、お正月を迎える頃には、ふっくらもっちり素肌になっていました。 とい…

ほがらか文庫037:「文章心得帖」鶴見俊輔著

鶴見俊輔さんの他の著作を目当てに図書館に行ったのですがあいにく貸出中で、第2希望のこの本をとりあえず持って帰ってきましたが、もしかしらた第1希望よりも良かったのかもしれません。 今年出版された本で、川上徹也さんの「こだわりバカ」というのがあ…

ほがらか文庫036:「シリコンバレー式 自分を変える 最強の食事」デイヴ・アスプリー著

巷で噂(?)のバターコーヒーを知っていますか? 中年に近づくと何かと健康の話題に花が咲き、最近その中で浮上したキーワードが「バターコーヒー」でした。 私が本好きなことを知ってか、その謎の飲み物の正体が、そっと私の職場の机に置かれていたので読んで…

ほがらか文庫035:「モモ」ミヒャエル・エンデ作

三人のきょうだいが、ひとつ家に住んでいる。 ほんとはまるですがたがちがうのに、 三人を見分けようとすると、 それぞれたがいにうりふたつ。 一番うえはいまいない、これからやっとあらわれる。 二ばんめもいないが、こっちはもう出かけたあと。 三ばんめ…

ほがらか文庫034:「台所のオーケストラ」高峰秀子著

いつの日か誰かにお料理の本をプレゼントしたいなあと考えながら、それにふさわしい本と、差し上げるタイミングを待っていました。 主婦にとってお料理のレシピは欠かせない知恵袋。 でもプレゼントとなると、相手の嗜好にそぐわないとかえって迷惑になって…

ほがらか文庫033:「モオツァルト・無常という事」小林秀雄著

この本との出会いはこちら(http://s.ameblo.jp/room-hidamari/entry-11990289164.html)に綴りました。 こういう本の選び方もできる時代になりました。 みなさんも、機会を狙って気になる著名人に直接オススメの本を聞いてみるといいですよ。 その答えを惜し…

ほがらからか文庫032:「読む力・聴く力」 河合隼雄著 ; 立花隆著 ; 谷川俊太郎著

ある日、歴史小説が好きな夫がめずらしく私好みの本を持ち帰ってきました。 久しぶりに見る、この3人の著者の名前。 それぞれの著作は、中学から大学時代によく親しんだので、同窓会で久しぶりに会ったような懐かしさと、さて今彼らは何を語るのだろうかと…

ほがらか文庫031:「すてきなあなたに」 大橋鎭子編著

図書館の閉架書庫にそっとしまわれていたこの本を持ち出しました。 借りる際に、受付の方が「だいぶ汚れていますけど、いいですか?」と声をかけてきました。 読みたい気持ちでいっぱいの私には、本の状態など何も気にはなりません。 かえって、この本がたく…

ほがらか文庫030:「ハワイイ紀行 完全版」 池澤夏樹著

7月に入りました。 そろそろ夏休みの話題が職場や家族の間で出る頃でしょうか。 旅の半分は計画が楽しいと思いますが、その中に訪ねる土地の本を読むことを加えることをお勧めします。 もちろんガイドブックではありません。 昨秋、久々の海外旅行で初めてハ…

ほがらか文庫029 : 「園芸家の一年」カレル・チャペック著

本を読んでいると、どこかで必ず心に深く染み込んでくるような言葉に出会います。 そんなとき私は、iPhoneのメモ機能に残しておきます。 また次に読んだときに違和感がありそうなので、付箋をつけたり、マーカーを引いたりすることは今のところしていません…

ほがらか文庫026:「父の詫び状」向田邦子著

「昔カレー」にちらっと登場する日本橋の洋食屋「たいめいけん」の名物、各50円のコールスローとボルシチ。向田邦子さんがお世話になったというカレーこそ食べなかったのですが、向田邦子さんゆかりのお店で、先日「父の詫び状」談義に花を咲かせてきました…

ほがらか文庫025:「おそうざい十二カ月」暮しの手帖版

お料理本は読みものとして開きますと、穏やかな気持ちになります。 今日の献立を探すのではなく、季節の食材・調理道具・器などを学びます。 そして気になったレシピはぼんやりと頭の中に置きます。 (こうしてリビングに飾っても素敵な1冊です。) なぜこ…

ほがらか文庫024:「下町ロケット」池井戸潤著

この本は読んだことのある方も多いのでは? 直木賞作品でもあり、ドラマにもなりましたね。 そうそう、私はちょっと天邪鬼なところがあるので、こういう話題作は敬遠してしまう傾向にあります。 でもやっぱり人気作だけのことはありますね。 とても面白かっ…

ほがらか文庫023:「安心のペットボトル温灸」若林理砂著

自宅に置く本はたいそう吟味しています。収納スペースと予算に限りがあるからです。実用書の類になると、流行りものが多いですので、なおさら我が家に定着する本は少ないです。その中で私の心を射止めたのがこの本。「安心のペットボトル温灸」です。出会い…

ほがらか文庫022 :「自分メディア」はこう作る! ちきりん著

morinokoakiのフォロワーさんや、はてなブログユーザーさんなら、ちきりんに興味のある方も多いはず。 ちきりんの本はこれまで、「自分のアタマで考えよう」「社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!」をおととしくらいに読んだ記憶があります。 久しぶりに…

ほがらか文庫021:「民藝の教科書」久野恵一監修

前回、民藝の話をしたので、またまた私の宝物を紹介しましょう。 形から民藝に入りたい方は、この「民藝の教科書」①〜⑥をお薦めします。 残念ながら、私はまだシリーズ6冊のうちの1冊しか持ち合わせていません。 散々悩んだ末に、初めの1冊として選んだの…