ほがらか文庫016:「昭和史 1926-1945」半藤一利著
〜暑中お見舞い申し上げます〜
私の中での流れが自然と歴史に向いている今日このごろです。
先月はざっくりと日本史を学ぶ1冊を手にしましたが、今回は終戦までの昭和史をがっつりと読みました。
500頁を超える1冊ですが、歴史に疎い私でもかなり早いペースで読みきりました。
語り口調でとても読みやすいです。
そして、日本人が読んでおくべき1冊だと思います。
昭和生まれの身として恥ずかしいくらい無知でしたので、ページをめくるたびに親や祖父母が生き抜いてきた時代がこんな混沌だったのかと、衝撃の連続でした。
「満州事変」とか「真珠湾攻撃」とか、ワードでは知っていましたが、学校で暗記したその言葉がひとつひとつ繋がっていきました。
そしてこのところ小林秀雄とか白洲次郎とか、柳宗悦などを学んでいたので、彼らの著書や生き方に刻まれている思いは、このような時代背景の影響があって紡がれきたことをしっかり捉えることができたと思います。
そして、“政治を監視せよ”との先達の想いが、言葉を超えて響いてきました。
まもなく終戦70年。
この激動の昭和をじっくり振り返りながら、“昭和に生まれた日本人の私” という立ち位置をあらためて認識し、未来につながる学びの夏にしたいものです。