ほがらか文庫045:「勉強の哲学」千葉雅也著
P.117「言語とは傷跡です。(中略)勉強とは、新たに言葉に出会い直すことで、その「言語の痛気持ち良さ」をまた反復することなのです。」
個人的に痛気持ちいいのは大好物w
でも、まさか言語が傷跡だったとは!
私たちは、私は傷だらけ。
そう考えると、これまで気の向くままに新しい言葉を求めて読書してきましたが、これからは少し慎重に本を選ぶかもしれません。
とりあえず、今の自分の環境的なノリを俯瞰して見てみよう。
そこから新たに学びたいキーワードを抽出して、今のノリからいったん外れることで痛気持ち良さを味わおう。
それからこの本には、子どもの時から、地球上で今起こっているすべてのできごとを把握たいという私の欲求の対処法が書いてあった。
P.136「世界の真理がついに明らかになる「最後の勉強」、そんなものはあるのか?(中略)「最後の勉強」をやろうとしてはいけない。「絶対的な根拠」を求めるな、」
そうそう、中学生くらいから思っていた。
「宇宙の真理は私が見つける!」とw
その夢は大学くらいであきらめたけど。
というかちょっと違う方向でそのテーマをすり替えて気持ちを収めたんだ。
このあたりも、私のこれまでのノリのキーワードになっている。
本の後半で著者は、「決断ではなく中断」という考えかたで「勉強を有限化する」方途を示している。
読み終わるまで眠れなかった初めての本かもしれない。
読んだ後も眠れなかった。
あれから1週間。これにて読後のアウトプットをひとまず中断して、新たなノリへと踏み出そう。