ほがらか文庫

ひとりよがりの読書記録

ほがらか文庫046:「人体 5億年の記憶」布施英利著

昨夜の酔いが残っていて、めずらしく朝食のご飯を抜いて今。

ちょっと小腹が空いてきたところで。

さて、ご飯を食べるか、文章を綴るか。

食べてから書いた方が良いのか、

空腹を抱えたままの方が良いのか。

そんな問答が私の中で展開されている。

 

「私の中」

 

さあ、それはどこなのでしょう。

脳なのか、胃袋なのか。

はたまた口なのか、腸なのか。

 

「西洋医学もそこまできましかたー」

月イチのメンテナンスで通う整骨院の先生が、

私の体に謎めいた治療を施しながら、言う。

 

整骨院まで片道1時間半をかかるその道中で、読んでいた本に、

“こころは内臓”にあると書いてあったのだ。

 

息が詰まる

息を抜く

腑に落ちる

など

たしかに、心情を表すのに身体の機能があてがわれている。

 

この本では、「こころ」と対照的な位置付けとして「意識」があり、

それは脳や骨、筋肉、神経につながっていると書かれていた。

 

こころー内臓ー植物的な体

意識ー筋肉・骨・神経・脳ー動物的な体

 

このように分類している。

 

意識ばっかりが肥大している現代人。

今の人間も進化の途上だとしたら、

あと数億年もしたら、もっと頭部が大きくなるのでは。

それは欲望にまみれた、成れの果てのような姿だ。

なんて、想像を私はしてしまう。

 

もっともっと、(植物的な)こころを大切にしよう。

との現代への警鐘でもある解剖学の見地だと、

私はとらえている。

 

そして今日もこころのままに生きていきたい。

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