ほがらか文庫

ひとりよがりの読書記録

ほがらか文庫051:「まちの本屋」田口幹人著

まさか半年前に読んだ本の舞台を訪ねることになるとは思いもよらなかった。

 

ディーラーの営業さんから詐欺のような電話を受けてから数ヶ月。いつだか車屋さんで書いていた東北旅行プレゼント企画に本当に当選していた。まったく詐欺ではなく、1泊2食の温泉ホテルと、往復の新幹線をペアでいただいてしまった。

 

いくつかの場所を選べたが、夫の100名城巡りの穴を埋めるべく、岩手県へ。目的はそれだけ。半年前に読んだ本のことはすっかり忘れていた。

 

盛岡城に向かうバスの中だったか、私の目の前を「さわや書店」というワードが通過した。一瞬「?」と思ったものの、そのワードが私の記憶のどことつながっているかはまだ思い出せなかった。

 

盛岡城から盛岡駅に向かって歩いていて、その盛岡駅の建物に堂々「FESAN」と記されている。

フェザン…

なんだか聞いたことがある…

私の早とちりか…

 

あっ!

ここは、さわや書店の本舞台!!

まさに、帰りの新幹線に乗るために盛岡駅に向かっている道中で、記憶がつなかった。

 

慌ててスマホで検索するも、どうも本店のある商店街は抜けてきてしまったようだ。どうやらフェザン店が駅ビルの中にあるらしい。帰り際の幸運。もう次にいつ盛岡に来られるかわからない。二度と来ないかもしれない。私はさわや書店に立ち寄ることができた。

 

本が好きなら、本屋も好きでしょう。

盛岡から全国へベストセラーを出す地元の書店。

末長く頑張ってほしい。

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