ほがらか文庫011 :「たしなみについて」白洲正子著
今日は祝日。いかがお過ごしだったでしょうか。
私は少し足を伸ばして白洲正子さんが長く住まわれていた、町田にある武相荘を訪ねてきました。
今年の初めに、白洲正子さんの著作である「たしなみについて」を読み、先週末にNHKオンデマンドを利用して、「ドラマスペシャル 白洲次郎 第1回」を見まして、ついにおふたりの空気を感じることができるご自宅まで行ってまいりました。
そこは、ご著作や映像からでは感じ取ることのできない、おふたりの生き方が再現された空間でした。
想像より質素な佇まい。
しかし、その中におふたりが暮らしを存分に楽しまれたであろう品々ばかりが、それぞれの存在感と空気感を保って今もそこにありました。
今となっては、あのようなしつらえも一見珍しくないように感じるかもしれませんが、明治生まれのおふたりの住まいであったことを考えれば、それは半世紀以上先行くセンスの持ち主であったことは明らかです。
「疎開」という言葉が使われ始める前にすでに、この町田に居を移したということ自体がおふたりの先見の明を証明しています。
「たしなみについて」の話をいたしましょう。
私がとりわけ感銘した文章を引用します。
「ほんとの所、人は皆有閑であるべきです。ひまがなくては出来ない事は沢山有り、閑をつくるのは褒むべきであるとさえ思います。」
「およそ世の中に、型にはまる、という事位理想的なことはありません。何でも型にはめさえすれば、間違いはおこり得ないのです。又、型にはまらなければ、型を破ることも出来ないのです。」
私はこの本を読み終わったときに、twitterに以下の感想を投稿しました。
白洲正子さんはクリスチャンでも仏教徒でもないと、その本の中で言われてましたが、何か他の信仰をもっていらっしゃったのでしょうか。そういう宗派にはまらない何か信仰をもっていらっしゃったのでしょうか。何かを強く信じていなければ、あのような人間の深いことは語れない気がしました。
読みたい方がいらっしゃいましたらメールにて購入希望の旨ご連絡ください。
折り返し、連絡いたします。
hogarakabooks@outlook.com
※在庫なし(2019/9更新)
またご希望がありましたら、旧白洲邸武相荘のパンフレットと使用済み入館券、それと記念スタンプを押したペーパー(以下の写真参照)をセットにしてさしあげます。
今日は、1冊の本との出会いからステキな休日を過ごさせていただきました。