ほがらか文庫

ひとりよがりの読書記録

2016-01-01から1年間の記事一覧

ほがらか文庫037:「文章心得帖」鶴見俊輔著

鶴見俊輔さんの他の著作を目当てに図書館に行ったのですがあいにく貸出中で、第2希望のこの本をとりあえず持って帰ってきましたが、もしかしらた第1希望よりも良かったのかもしれません。 今年出版された本で、川上徹也さんの「こだわりバカ」というのがあ…

ほがらか文庫036:「シリコンバレー式 自分を変える 最強の食事」デイヴ・アスプリー著

巷で噂(?)のバターコーヒーを知っていますか? 中年に近づくと何かと健康の話題に花が咲き、最近その中で浮上したキーワードが「バターコーヒー」でした。 私が本好きなことを知ってか、その謎の飲み物の正体が、そっと私の職場の机に置かれていたので読んで…

ほがらか文庫035:「モモ」ミヒャエル・エンデ作

三人のきょうだいが、ひとつ家に住んでいる。 ほんとはまるですがたがちがうのに、 三人を見分けようとすると、 それぞれたがいにうりふたつ。 一番うえはいまいない、これからやっとあらわれる。 二ばんめもいないが、こっちはもう出かけたあと。 三ばんめ…

ほがらか文庫034:「台所のオーケストラ」高峰秀子著

いつの日か誰かにお料理の本をプレゼントしたいなあと考えながら、それにふさわしい本と、差し上げるタイミングを待っていました。 主婦にとってお料理のレシピは欠かせない知恵袋。 でもプレゼントとなると、相手の嗜好にそぐわないとかえって迷惑になって…

ほがらか文庫033:「モオツァルト・無常という事」小林秀雄著

この本との出会いはこちら(http://s.ameblo.jp/room-hidamari/entry-11990289164.html)に綴りました。 こういう本の選び方もできる時代になりました。 みなさんも、機会を狙って気になる著名人に直接オススメの本を聞いてみるといいですよ。 その答えを惜し…

ほがらからか文庫032:「読む力・聴く力」 河合隼雄著 ; 立花隆著 ; 谷川俊太郎著

ある日、歴史小説が好きな夫がめずらしく私好みの本を持ち帰ってきました。 久しぶりに見る、この3人の著者の名前。 それぞれの著作は、中学から大学時代によく親しんだので、同窓会で久しぶりに会ったような懐かしさと、さて今彼らは何を語るのだろうかと…

ほがらか文庫031:「すてきなあなたに」 大橋鎭子編著

図書館の閉架書庫にそっとしまわれていたこの本を持ち出しました。 借りる際に、受付の方が「だいぶ汚れていますけど、いいですか?」と声をかけてきました。 読みたい気持ちでいっぱいの私には、本の状態など何も気にはなりません。 かえって、この本がたく…

おまけの緒:ポイントの使い方

みなさんもひとつやふたつは、どこかのお店のポイントカードをお持ちでしょう。貯まったポイントはどのように利用していますか? 私はいざポイントを利用できるとなると、いつも迷ってしまいます。「せっかく貯まったのだから何か良いことに使おう」 なんて…

ほがらか文庫030:「ハワイイ紀行 完全版」 池澤夏樹著

7月に入りました。 そろそろ夏休みの話題が職場や家族の間で出る頃でしょうか。 旅の半分は計画が楽しいと思いますが、その中に訪ねる土地の本を読むことを加えることをお勧めします。 もちろんガイドブックではありません。 昨秋、久々の海外旅行で初めてハ…

ほがらか文庫029 : 「園芸家の一年」カレル・チャペック著

本を読んでいると、どこかで必ず心に深く染み込んでくるような言葉に出会います。 そんなとき私は、iPhoneのメモ機能に残しておきます。 また次に読んだときに違和感がありそうなので、付箋をつけたり、マーカーを引いたりすることは今のところしていません…

ほがらか文庫026:「父の詫び状」向田邦子著

「昔カレー」にちらっと登場する日本橋の洋食屋「たいめいけん」の名物、各50円のコールスローとボルシチ。向田邦子さんがお世話になったというカレーこそ食べなかったのですが、向田邦子さんゆかりのお店で、先日「父の詫び状」談義に花を咲かせてきました…

ほがらか文庫025:「おそうざい十二カ月」暮しの手帖版

お料理本は読みものとして開きますと、穏やかな気持ちになります。 今日の献立を探すのではなく、季節の食材・調理道具・器などを学びます。 そして気になったレシピはぼんやりと頭の中に置きます。 (こうしてリビングに飾っても素敵な1冊です。) なぜこ…

ほがらか文庫024:「下町ロケット」池井戸潤著

この本は読んだことのある方も多いのでは? 直木賞作品でもあり、ドラマにもなりましたね。 そうそう、私はちょっと天邪鬼なところがあるので、こういう話題作は敬遠してしまう傾向にあります。 でもやっぱり人気作だけのことはありますね。 とても面白かっ…

ほがらか文庫023:「安心のペットボトル温灸」若林理砂著

自宅に置く本はたいそう吟味しています。収納スペースと予算に限りがあるからです。実用書の類になると、流行りものが多いですので、なおさら我が家に定着する本は少ないです。その中で私の心を射止めたのがこの本。「安心のペットボトル温灸」です。出会い…

ほがらか文庫022 :「自分メディア」はこう作る! ちきりん著

morinokoakiのフォロワーさんや、はてなブログユーザーさんなら、ちきりんに興味のある方も多いはず。 ちきりんの本はこれまで、「自分のアタマで考えよう」「社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!」をおととしくらいに読んだ記憶があります。 久しぶりに…

ほがらか文庫021:「民藝の教科書」久野恵一監修

前回、民藝の話をしたので、またまた私の宝物を紹介しましょう。 形から民藝に入りたい方は、この「民藝の教科書」①〜⑥をお薦めします。 残念ながら、私はまだシリーズ6冊のうちの1冊しか持ち合わせていません。 散々悩んだ末に、初めの1冊として選んだの…

ほがらか文庫020:「おいしいもののまわり」 土井善晴著

「さくっと気楽に読めるのだろうなあ」とはこの本を開く前の印象。 でも読んでいくと、雑誌のコラムをまとめた文章とは思えない読み応えがありました。 それはきっと、土井善晴さんのお料理に対する深さからくるものなのでしょう。 今となれば、私にとって土…

ほがらか文庫019:頭は「本の読み方」で磨かれる 茂木健一郎著

興味ある新刊が出たら必ず読む著者の一人が茂木健一郎さんです。 頭は「本の読み方」で磨かれる こんなタイトルに書かれてしまったら、手にとらずにいられません。 今年の本選びの参考に、昨年末に読みました。 茂木さんが、カッコつけのために本を持ち歩い…

ほがらか文庫018:「養生訓」貝原益軒著

今年の私のテーマは「養生」と言ってもいいかもしれません。 年頭、メモにこのように書きました。 ほがらかに 今どんな顔をしているか 今の体調はどうか 心のベクトルはどこに向かっているか 自分を知る そして冬の只中に熱を出して寝込んだ日々に読んだ1冊…

ほがらか文庫017:「おわらない音楽」小澤征爾著

予習のためにこの本を読みました。 副題は「私の履歴書」で、日経新聞に連載された記事の書籍版です。 副題の通り、淡々と小澤征爾のこれまでの歩みが綴られていました。 初めにワクワクしたのは、「征爾」という名前の由来。 なんと、関東軍作戦参謀の石原…