ほがらか文庫

ひとりよがりの読書記録

ほがらか文庫023:「安心のペットボトル温灸」若林理砂著

自宅に置く本はたいそう吟味しています。
収納スペースと予算に限りがあるからです。
実用書の類になると、流行りものが多いですので、なおさら我が家に定着する本は少ないです。

その中で私の心を射止めたのがこの本。
「安心のペットボトル温灸」です。
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出会いは"茂木健一郎"からの"夜間飛行(出版社名)"からの"若林理砂"という検索で辿りつきました。

この本の著者は「三食きちんと食べよう」と、厚労省で推進している食事バランスガイドとか提示したり、「食品添加物を気にしすぎるよりも、常識的な範囲で様々な食品をバランスよくとろう」って、まず言っていることが本当にまとも。
「コレを食べたら痩せる!健康になる!」とかそんなこと言わない。
今こういう基本をちゃんと教えてくれる人は少ない。
下手すると「睡眠時間をきちんと取りましょう」と訴える人よりも、「3時間睡眠でいける!」みたいな胡散臭い本に人気が集まったりする時代ですからね。

このような生活の基本もおさえてあり、その上でこの本では、鍼灸師としての知識と経験から、誰もが手軽にできる一般的な症状に対応する、火を使わないペットボトルお灸の方法を丁寧に教えてくれています。

たとえば、最近わたしが使ったのは、「冷房による冷え」に対応するペットボトル温灸。1日冷房のついた部屋で仕事をしただけで、もうだるくて仕方なかったんです。それで、お湯を沸かして、この本を開いて、自分でツボに当てました。その後、しっかり湯舟にもつかって、だるさは取れました。
他にも「肩こり」「疲労回復」「風邪の引きはじめ」など症状別の施術法が書かれています。

元々私は、サプリとか、何か特定のものを食べるとか、そういう取り入れる系の健康法は好かないのです。そういう意味でも、若林理砂さんの健康や養生に対する考えは、無理なく取り入れられたのだと思います。

ただ、もちろんこれが万能ではないことも頭の片隅に置いておくことが必要です。文字から読み取って自分で解釈する過程で、多少オリジナルになりますし、あたりまですけど、込み入った疾患の対応はできません。つきつめれば、一人ひとり身体の状態は違うので、それを自己判断で対応していくのにも限界はあります。

でも我が家の薬箱としての役割は十分に果たします。赤ちゃんにも施術できるんですよ!

それで、もう一歩深めたい私は来月、この著者の講座に申し込みました。楽しみです。