ほがらか文庫009:「 I Am Malala 」(英語版)Malala Yousafzai著
今日は満を持して、洋書をほがらか文庫に並べます。
「 I Am Malala 」(英語版)
誰でもそうだと思いますけど、私は理不尽な環境に心をかきむしられます。
だから、そういう悲惨なことが日々世界のどこかに存在していることは知っていながらも、目をそらしてきました。
Malalaの存在を知ったのは、BBCnewsです。
少女が銃弾に倒れたこと。
ノーベル賞の候補にあがったこと。
大見出しはわかっても、なぜそうなったのかがよくわからなかったですし、
そして知りたいと思っていました。
ある日、大学図書館に立ち寄ったら、ノーベル賞受賞者コーナーが設置されていて、
この本が置いてありました。
「え?誰も借りてないの?できれば学生さんに読んで欲しいなあ。」と、
その棚の前をしばらく行ったり来たり・・・
でもMalalaがこっちみてるから、代表して私が読みましょう。
そんな出会いが昨年ありました。
↓読み始めた時の思いを綴った文章を抜粋します
彼女が育った土地のこと。
女の子の誕生が歓迎されなかったり、
他国の戦争のために自分の国が巻き込まれたり、
ゴミの山から拾ったモノを売るこどもたちがいたり、
女性だけでは外出することさえ許されない。
彼女の綴る世界(しかも現実にある!)が、
私の生きてきた、そして今いる世界と
あまりにも違い、みるみる本の中に吸い込まれていきます。
でもこれ、日本語に訳されている本だったら、
こんなに引き込まれる前に、私は読むことを止めると思います。
彼女の生きる世界が理不尽すぎて私には耐えられないから。
でも10代のマララの目線で書かれているので、
不思議と暗さを感じません。
たくさんの希望を持って生きているのだと思います。
この本を読み終わってから、私の心は少しだけ理不尽で悲惨な世界に目が向けられるようになりました。
なぜこうなってしまったのか、これからどうしたら良いのか、知りたいし考えたいと思えるようになりました。
ちっぽけな私ができること、アクションは起こせなくても、考え続けるとこだと思います。そして祈ることだと思います。こういうことこそ祈るべきことなのだと思います。
ともあれ、この勇気ある少女のメッセージを英語で読んでみませんか?
洋書は1冊読みきると、自信がつきます。
英語を学んでいる方に特におすすめです。